メールやSNSが普及した現代では、手紙などを書く人が珍しくなってきましたね。以前は、季節ごとにお手紙を書いていた年配の方々もメールで連絡することが増えたそうですよ。手紙離れは、年代を問いません。
しかし、現在でもビジネスなどでは封書を用いた連絡方法を残しているところも少なくありません。現代の若者にとっては、仕事をしてから封書を書くようになったという人も珍しくないようです。
そこで今回は、封筒の宛名の書き方についてお話ししていきたいと思います。
封筒の宛名の書き方
一般的な封筒(縦書き)の宛名書きがキレイに見えるコツをお教えします。
まず始めに、封筒の真ん中に鉛筆などで軽く線を引きます。封筒の真ん中は相手の氏名を各部分です。必ず封筒の中心に書くようにしましょう。文字間は等間隔に書き、最後の「様」などは氏名よりも少しだけ大きめに書いてください。
次に、宛先を書く場所を決めます。郵便番号の下4桁部分中央を中心に記入できるように、場所を決めましょう。スタート位置は、氏名の斜め上からです。宛先は氏名よりも2:1強くらい小さく書いてください。そして、文字間は詰めぎみにします。終わりは「様」などよりも下にしないように注意しましょう。
氏名から書き始めることで、手がインクで汚れないという利点があります。また、先に中心を埋めることで、全体的なバランスを取りやすいという利点もあるのです。すべて書き終えたら、基準にしていた鉛筆の線を消しましょう。
横書き封筒の宛名の書き方
次に、横書き封筒の宛名の書き方です。一般的に封筒は縦書きのものが多いのですが、最近では横書きのものも増えてきましたからしっかりと覚えておきましょう。
郵便番号は左上からスタートします。左端から文字2つ分ほど空けて書きます。郵便番号は宛名の中でも一番小さく書くものなので、大きくなりすぎないように注意しましょうね。
次は、宛先です。宛先のスタート位置は、郵便番号と揃えるようにしましょう。大きさのバランスは、縦書きの時と同じで大丈夫です。ただし、横書きの際は、切手を右端に貼りますので、区切りがよいところで改行するようにしましょう。マンション名などの建物名があるときは、住所よりも少し小さめに書きます。
最後に氏名です。氏名は縦書き同様で、封筒の中心部に書きます。宛名の中でも一番大きく書かれている部分なので、全体的なバランスを見ながら書き始めましょう。また、氏名の左右を同じような余白にするとキレイに見えますよ。
ビジネスでの宛名の書き方
みなさんが仕事をしていく上で、一番重要なのがビジネス面での宛名の書き方だと思います。みなさんは宛名を書く際に、何にでも「様」を書けばよいと思っていませんか。実は、それは大きな間違いなのです。手紙や送る文書の宛名につける敬称とは、送る相手に対して敬意を表す言葉という意味です。今回はビジネスでも使われやすい「御中」や「様」の使い分けについてお話していきます。
「様」は、年齢や性別,社会的な地位などに関わらず、一般的に幅広く使われやすい敬称です。なので、プライベートで使用する手紙等の宛名には「様」の敬称を使えば間違いはありません。
「御中」は、会社や学校などの組織や団体に当てる場合に使われている敬称のことです。「おんちゅう」と読みます。所属する団体に宛てるものであり、読む人を特定しない場合には「御中」を用いていくださいね。
ただし、団体に所属する個人に宛てる場合は「様」が正しい敬称になりますので、注意が必要です。また、「様」や「御中」は同時には使いませんので,気をつけてくださいね。
おわりに
今回は、宛名の書き方や敬称についてお話ししていきました。
今回ご紹介した内容を使って、久しぶりに親御さんや大切なご友人などに手紙を書いてみるのはいかがですか?