社会人になってから、お知り合いやビジネス関係の冠婚葬祭に出席することが増えたという方も少なくないと思います。
けれど、本当に冠婚葬祭の服装マナーについて正しい知識を持っていると自信を持っていうことができますか?
今回は、冠婚葬祭の中でも法事の際の服装についてお話していきたいと思います。
法事の服装
一番ふさわしい服装は、男性は黒のスーツ、女性は黒のスーツまたはワンピースといわれています。
男性・女性・お子さん、それぞれの服装について、以下で詳しくお話ししていきます。
男性の服装
男性のスーツは、黒色であればシングルでもダブルでも構いません。
ワイシャツは白を、その他の小物類(ネクタイ、靴下、ベルト、革靴など)は黒を着用するのが正しい服装と言えます。
女性の服装
女性は、黒のスーツまたはワンピースを着用し、夏場でも極力肌の露出を避けるようにしましょう。足下も必ず黒か肌色のストッキングを着用し、黒のパンプスを履くようにしてください。
バッグや髪飾りなども黒のものを使用するようにして、なるべくアクセサリー類は避けるようにしましょう。結婚指輪やパールなどは着用しても問題はありません。
お子さんの服装
次に,お子さんの場合です。もしもお子さんが学生の場合は、制服を着用することが望ましいでしょう。しかし、小学生は、制服がない場合もありますよね。
その場合は、男の子は黒・紺・グレーなどのブレザーとズボンを着用させましょう。女の子は、ブレザーとスカート、あるいはワンピースを着用させて、色も男の子と同様にします。
靴も学校指定のものがあればそれを履かせ、なければ白・紺・黒のスニーカーなどを履かせるようにしましょう。
喪服の格式の種類
また、注意しなくてはならいのが格式です。喪服の種類は3種類存在します。
まずは、喪主などの主催側が着用するのが正喪服と呼ばれる最も格式が高いものになります。最も正式な喪服ですが、基本は主催側のみが着用するものなので、一般参列者は着用しないように心がけてください。
その次が準喪服と呼ばれる、万能の礼服のことです。喪主以外の遺族や一般参列者が着用しているものです。
そして、3つめが略喪服と呼ばれるものになります。これは、少しカジュアルな見た目でも許されます。急な弔問や三回忌以降、通夜などで着用します。ただし、カジュアルすぎることのないように暗めのスーツや地味目のワンピースを選ぶようにしてください。
平服について
急なものの場合,「平服でお越しください」といわれることもあると思います。けれども、そもそも平服ってなんだろうってなりませんか?
平服とは、普段着のことではありません。平服でお越しください=礼服でなくても構わないという意味なのです。つまり、略喪服ほどかしこまった服装でなくてもいいけれど、略喪服程度の場に適した服装にしてくださいねという意味なのです。
平服できてほしいといわれたら、かしこまりすぎずマナー違反にならない程度の服装にするべきなのです。
夏の暑いときの服装
夏場の冠婚葬祭の服装に悩む方も多いと思います。しかし、夏場であっても冬場であっても、服装のマナーに違いはありません。
肌の露出は極力避けなければならないのが基本だからです。ただし、夏物の礼服などは薄手の素材で風通しがよいものなどもありますから、暑がりな人などは夏用の礼服などを購入することをおすすめします。平服の場合は、この限りではありません。
カーディガンやジャケットを羽織る場合であれば半袖やノースリーブでも構いませんし、五分袖より長いものであればジャケットやカーディガンなしでも大丈夫です。ただし、ストッキングは必ず着用するようにしてください。
おわりに
今回は、法事の服装についてお話ししてきましたが、いかがでしたか?
法事は、故人にとっても遺族にとってもとても大切な場です。みなさんも正しい服装マナーを守って、参列するようにしてくださいね。