論文とは、あるテーマに沿った仮説を検証して文章にするもので、最初に結論を明示して中途で事象を用いて証明して再度結論の明示をする方法と事象を用いて構成して最後に証明をする方法を用いて文章を組み立てるように書きます。
論文は、仮説をきれいに証明するように構成して、大きな範囲から小さい範囲へと範囲を狭める方法、小さな部品を組み立てて、最後に大きなものをつくる方法、重要な部品の幾つかを例示して組み立てる方法を使って構成するのが良いです。
論文は、大学の卒業論文、会社の昇格試験、就職や受験などで使われますので、書き方のポイントをつかんでおくのが肝要です。
論文の構成
論文の構成は、要約・序論・本論・結論・引用や参考文献一覧の五つの部分から構成します。
- 要約は、論文全体の内容を要約する部分で概要が分かるように簡潔にまとめます。
- 序論は、論文全体の研究テーマである問いかけを発する部分で、テーマは何か、これまでになされた研究との関連でその課題設定はいかなる意義を持つのかを明かにします。
- 本論は、序論で提示された研究課題を受けて、論理的あるいは実証的に研究課題を展開する部分で、幾つかの章で構成して、各章が明確な論点を持ち、論理的なつながりを持つように配慮します。
- 結論は、研究の結果を述べる部分で、序論の問いに応えるところであるため序論と結論は対応していなければならない、また研究の結果とともに未解決の問題を課題として整理して記しておくことが望ましいです。
最後に論文で参照した引用や参考文献一覧のリストを作成してのせるのが望ましいです。
大学の卒業論文のポイント
参考動画:【現役慶應院生がレクチャーする】「論文の書き方」
大学の卒業論文のポイントは、レポートでは一般にテーマが与えられているが、卒業論文ではテーマは自分で見つけなければいけません。
そのテーマについてできるだけ多くの資料や文献に基づいて独自の仮説を立て、論理的な構成と豊富な具体例によってそれを論証する試みで、他人の意見をそのまま繰り返したものではあってはならないのと同時に単なる感想文でもいけないのです。
卒業論文の具体的な書き方は、各大学・学部・学科・研究室・専攻する分野によって異なるので指導教官の指示に従って行いますが、一般的には長さは2万字以上で構成は、表紙・目次・本文・注・参考文献表などからなります。
卒業論文の作成にあたっては、他人の著作権に触れることのないよう細心の注意が求められ、コピペなどをしないようにすることが求められます。
会社の昇格試験の論文でのポイント
参考動画:昇進論文の書き方(実践編)
会社の昇格試験での論文のポイントは、会社が昇進・昇格させるにふさわしい人物かと判断する材料になることです。
会社が昇格させたい人物像を分析しておく必要があり、どのような論文を書けばこの人物を昇格させたいと思ってもらえるかということを分析する必要があります。
ポイントとして、会社の現状や問題などの分析力、論理的思考力、独創性、先見性、企画構成力、文章力、忠実性、組織の状況を考えて書くことが重要です。
会社がどのような人物を昇格させたいのか、どのような力が問われているのかを把握することが重要です。
まとめ
論文の構成は、基本的に要約・序論・本論・結論・引用や参考文献の五つの部分で構成します。論文の書き方としては、ある研究テーマに関する事象を調べるために客観的な文献や資料を幅広く集め、それらを分析・考察した結果に基づき自分の意見をまとめます。
大学の卒業論文は、自分で考えたテーマについて仮説をたて、それを多くの文献や資料などを参考に論証することが必要で、他人の意見を繰り返したものや感想文になっては駄目です。
会社の昇格試験での論文は、会社が昇格させたい人物像を分析して、会社の現状や問題点などの分析力、論理的思考力、独自性、先見性、企画構成力、文章力、忠実性、組織の状況を考えて書くことが求められます。