一緒に食べると良い食べ合わせ・悪い食べ合わせがありますが、以外と知らずに食べていたり、また科学的根拠のない食べ合わせの例もあります。
今回は、そんな食べ合わせについて、詳しくお話ししていこうと思います。
①納豆とヨーグルト
どちらも栄養価が高い食品
納豆とヨーグルト、どちらも毎日のように食べるという方も多いではないでしょうか?
この2つ、共通する性質として、発酵食品という点が挙げられます。美肌や整腸効果、血圧降下、免疫力アップ、風邪予防など、特に女性に嬉しい効果が期待できる栄養分が詰まっています。
食べ方のポイント
ヨーグルトの善玉菌は胃酸に弱いので、朝食の食前に食べると効果が弱まってしまいます。
なので、胃酸が薄まった食後に食べるようにしましょう。納豆に含まれる「ナットウキナーゼ」は熱に弱いので、熱々のごはんに乗せずにそのまま食べるのがベターです。
食べ合わせてさらに効果を!
納豆菌がヨーグルトに含まれる乳酸菌の増加をサポートし、それぞれで食べるよりも効果が期待できます。
また、納豆菌が腸内の悪玉菌をやっつけて、乳酸菌が腸内環境を整えてやすくしてくれる働きもあります。納豆1パックにプレーンヨーグルト大さじ4加えて食べる方法は、意外とおいしいのでおすすめです。
②うなぎとスイカ
うなぎの栄養は?
年に4回ある「土用の丑の日」に食べるものとして、江戸時代より親しまれているうなぎは、疲労回復や食欲増進に効果があるビタミンAやビタミンB群を豊富に含む食材です。
特に夏バテしやすい暑い時期に食べるイメージがありますね。
スイカは夏にピッタリ
緑に黒い縞模様、まん丸のフォルムで重みがあるスイカは、夏の果物の王様として愛されている存在ですよね。
なんと水分が90%以上と非常に豊富で、さらに糖分やカリウム・カルシウム・マグネシウム等のミネラルを含んでおり、熱中症予防の食材としても注目されています。
食べ合わせが悪いのはなぜ?
どちらもそれぞれに優秀な食材なのですが、脂分が多いうなぎと水分が多いスイカを組み合わせると、スイカの水分で胃酸が薄まってまれに消化不良を起こすことがあります。
特に胃腸が弱い人は2つを食べるときに量を加減してくださいね。
③うなぎと梅干し
うなぎで夏バテ防止!
疲労回復に効果があるビタミンAやビタミンB群、ミネラルを豊富に含み、夏バテ予防に食べたい食材ですね。
うなぎの身だけでなく、肝もビタミンがたっぷり含まれているので、ぜひとも一緒に食べましょう!
梅干しは夏の救世主
「日の丸弁当」といわれるように、梅干しはお弁当のご飯の上にちょこんと乗っているイメージの方も多いのでは?
梅干しはクエン酸やリンゴ酸など有機酸が豊富に含み、胃腸の蠕動運動を活発にしてくれます。また、殺菌作用が非常に強いので、お弁当に入っているのは理にかなっています。
うなぎと梅干し、なぜ食べ合わせが悪い?
実はうなぎと梅干しの食べ合わせが悪いという科学的根拠はないそうです。
こってりとしたうなぎの脂分を梅干しがさっぱりとしてくれるので、食べ過ぎてしまう心配をして、このように言われるようになったという説や、消化不良を起こすのではという説があります。
④天ぷらとスイカ
天ぷらの魅力
揚げたて&熱々の天ぷらは、何物にも代えられないごちそうですね。食材を生かしたシンプルな料理ながら、揚げるだけでワンランク上のおかずに感じさせてくれます。
ただ、天ぷらは衣をつけて油で揚げるので、消化に時間がかかる料理でもあります。
スイカはむくみ予防にも
一方、スイカは90%以上が水分でできている夏の果物で、暑い日に冷やしてかぶりつきたい爽快感と甘さが魅力です。
カリウムやマグネシウムなどミネラルや、血流をよくしてむくみ改善に効果が期待できるシトルリンというアミノ酸も含んでいます。
食べ合わせが悪い原因は?
天ぷらは油物なので、胃で消化する際に胃酸がたくさん必要になります。
しかし、スイカを一緒に食べてしまうと、胃に水分が増えて胃酸が薄まってしまい、消化不良を起こしやすくなります。特に、胃腸が強くない方は胃もたれに要注意です。
⑤トマトときゅうり
サラダの定番食材
夏に旬を迎えるトマトときゅうりは、サラダに彩りを添える定番の野菜として組み合わせている方も多いはず。
しかし、きゅうりに含まれる酵素「アスコルビナーゼ」が、トマトに豊富に含まれるビタミンCを壊してしまい、吸収量が減ってしまうのをご存知ですか?
そんなときの解決法とは?
決して体に害が食べ合わせではないのですが、せっかく食べるなら栄養分をしっかり吸収したいですね。
アスコルビナーゼは酢と熱に弱いといい性質があるので、サラダの場合は、レモン汁や酢を使ったドレッシング、マヨネーズをかければ、一緒に食べても効果が減りません。
炒めてもOK!
きゅうりが熱に弱いという性質を利用して、きゅうりを炒めてトマトと合わせるのも一つのアイデアです。
きゅうりを炒めると食感が柔らかくなり、小さな子どもにも食べやすくなります。ひと工夫で体に栄養をしっかりチャージできるので、試してみてくださいね。
おわりに
今回は、食べ合わせについて、詳しくお話ししてきましたが、いかがでしたか?
食べ合わせによって、摂取できる栄養も変わってくるので、一緒に食べると栄養の吸収の良い食べ合わせを取り入れていきたいですね。
ぜひ参考にしていただければと思います。