水引とは祝儀や不祝儀、おみまいなどで使われる包み紙を結ぶ紐の事を言います。日本で生活をしていると水引を見かけることも多々あると思います。最近では祝儀袋やのし紙に直接印刷されている事もあります。
水引には結び方・色・本数にそれぞれ意味があります。目的に合った水引を使うようにしましょう。間違った水引を使用すると、大変な失礼にあたりますので間違わないように慎重に確認していきましょう。
地域によっても使い方が違うところもありますのでそこも注意が必要です。
水引の種類
基本的な水引の種類は、下記のような種類があります。
- 蝶結び(花結び)
- 結び切り(真結び・こま結び・本結び)
- あわじ結び(あわび結び)
それぞれの結び方について、詳しく説明していきます。
水引の結び方
水引でよく使う蝶結びと結び切りの結び方を紹介致します。
慣れるまではやりづらいかと思いますが、ぜひ参考にしてみてください。
※水引を結ぶときは濃い色の方を右、薄い色の方を左にします。赤色と白色の場合は赤色が右側に白色が左側になるように結んでください。
蝶結びの結び方
- 赤色の方を右手側にして水引を置きます。
- 前で赤色の方を下にして交差させます。
- 白色の方を赤色の下から上に通して右上に引き上げるようにひっぱります。
- 交差したところがズレないように押さえながら、赤色の方で右側に輪っかを作ります。
- 白色の方を赤い色の上からおろしてくぐらせて、左上に引き上げて輪っかを作ります。
- 結び目をしっかりとひっぱり、両端を揃えます。両端は切っても良いです。
結び切りの結び方
- 赤色の方を右手側にして水引を置きます。
- 赤色の方を下にして交差させ、赤色の方を左上にひっぱり上げます。
- 白色の方を赤い色の下へくぐらせて右上にひっぱり上げます。
- 緩んだりズレたりしないようにしっかりと押さえながら白色を赤色の上から下へとくぐらせて結びます。
- 両端を持ってしっかりと締めて、両端を揃えます。両端は切っても良いです。
水引の結び方の意味
水引の結び方には意味があります。
蝶結び
蝶結びは何度でも結び直すことが出来るので「一生の中で何度あっても良い出来事」といった意味があります。出産や入学、卒業、成人、長寿祝い、お中元、お歳暮、内祝いなどに使われます。
ただし、婚礼の時にはふさわしくありませんので使用しないでください。意味が「何度あっても良い出来事」ですので婚礼は何度もあっては困りますね。
結び切り・あわじ結び
結び切りは蝶結びとは逆の意味になり、水引の色によって使い分けます。蝶結びは簡単にほどくことが出来ますが、結び切りは堅結びで簡単にほどくことが出来ません。よって、「繰り返して欲しくない・1度きりで終わる・2度とあってほしくない」といった意味になります。
紅白の結び切りの場合は、「一度きり」の意味で婚礼に使用されます。お見舞いや快気祝いなどに使われます。
白黒の結び切りは御霊前や御供に使用します。また、お通夜やお葬式の香典、法要のお供え物などにも使用します。
金銀の結び切りは主に関西地方で使用されており、関東地方ではあまり見られないのではないかと思われます。金銀の結び切りは白黒の結び切りと同じ用途で使用されています。
おわりに
いかがでしたでしょうか?少しは水引についてご理解いただけましたか??
ここで紹介させて頂いた結び方以外にも水引の種類はありますが、基本はコレを覚えておくと良いでしょう!
最近ではアレンジされた水引なんかもよく見かけるようになりました。お祝い事などの水引にはアレンジされた水引を使用するのも良いのではないでしょうか?
ただし、失礼にあたらないようにきちんと場をわきまえて正しく使用するように気をつけましょう。