金のシャチホコで有名な名古屋は日本のほぼ真ん中に位置します。東京から新幹線で約1時間40分で行け、高速道路や航空網も発達していてアクセスが良いため、全国から観光客が訪れます。
味噌カツ、きしめん、ひつまぶしなど郷土色豊かな「なごやめし」、喫茶店の名古屋モーニングなど、グルメでも魅力がいっぱい。
今回は、そんな名古屋の観光スポットとおすすめの服装などをご紹介していこうと思います。
名古屋の観光スポット5つ
1.名古屋城(名古屋城本丸御殿の完成公開)
金の鯱で有名な名古屋城は、戦国時代の今川氏、織田氏が城主だった那古野城跡周辺に、徳川家康が尾張藩主の居城として築城したとされています。
中央に本丸、これを取り囲んで御深井丸、西之丸、二之丸、三之丸を配置しています。5層5階地下1階付の天守閣の頂には、火除けのため水を呼ぶという伝説のある鯱が載っています。
天守閣のある本丸のほぼ中央に建てられていたのが、書院造りの本丸御殿です。京都二条城の二の丸御殿と並ぶ武家風書院造の双璧と言われていましたが、空襲により天守閣とともに焼失してしまいました。
焼失を免れた、狩野派の絵師による襖絵や天井板絵などの障壁画は重要文化財に指定され、公開も行われています。
10年に渡って行われた本丸御殿の復元工事が終了し、平成30年6月からは、豪華絢爛な「上洛殿」や「湯殿書院」などが公開されています。
2.名古屋港水族館
地下鉄の「名古屋港」駅から徒歩5分の名古屋港水族館は、名古屋ガーデンふ頭の一画にあります。
南館は「南極への旅」がテーマで、日本海から赤道、オーストラリアと地球を縦断する5つの海の生き物たちを展示。北館では、「ふたたび海へもどった動物たち」をテーマに、シャチ、ゴマフアザラシ、イルカ、ベルーガなどを展示しています。
水族館内で毎日開催されているイベントがおすすめです。3000人収容のスタンドを設置した、日本最大のメインプールで繰り広げられるイルカのパフォーマンスは迫力満点。
シャチやベルーガの公開トレーニングも開催されていて、意外な姿がみられるかもしれませんよ。また、黒潮大水槽のフィーディングタイムで見られる、マイワシのトルネードは圧巻です。
3.トヨタ産業技術記念館
トヨタグループが運営する豊田産業技術記念館は、豊田佐吉が創設した織機の試験工場の場所と建物を利用して建設されました。繊維機械の発明に一生を捧げた豊田佐吉の「研究と創造の精神」と、トヨタ自動車工業を創業した豊田喜一郎の「モノづくり」の大切さを伝えています。
大正時代の紡績工場をそのまま使用した繊維機械館、大きな体育館に自動車工場がまるごと入ったような自動車館、繊維機械や自動車に関係したオリジナル遊具でモノづくりの楽しさを体験できるテクノランドなどがあります。
また、織機や蒸気機関、金属加工などの実演や、小・中学生のモノつくり体験コーナー、パートナーロボットのバイオリン演奏などもあり、子どもから大人まで楽しめる施設です。
4.徳川園
徳川園は、徳川家光の孫光友の隠居所として建てられた大曽根別邸跡で、入り口の総けやき造りの黒門は大空襲の被害を免れ、脇長屋、塀とともに武家屋敷の面影を伝えています。
池泉回遊式の日本庭園は、海に見立てた龍仙湖の周りに、モミジや飛び石、舟小屋のある渡し場など見どころを配しています。龍門と大曽根の2つの瀧、茶室の瑞龍亭、山水画のような渓谷美を表現した虎の尾などを巡りながら、牡丹園や菖蒲田をはじめ四季折々の花や紅葉を楽しむことができます。
また蓬左文庫や徳川美術館が隣接し、徳川美術館には徳川家康の遺品を中心として、徳川家に代々伝わる大名道具などが収蔵されています。国宝「源氏物語絵巻」など、ここでしか見ることのできない貴重な品々も収められています。
5.熱田神宮
名古屋市熱田区にある熱田神宮は、三種の神器の一つ草薙剣を祭神とする由緒ある神社で、伊勢神宮につぐ大宮として知られ、全国から多くの参拝者が訪れます。
大木が生い茂る約6万坪の境内には、本宮をはじめ別宮一社、摂社八社、末社十九社が祀られ、境外も合わせると45社が祀られています。弘法大師が手植えしたと伝えられる樹齢千年以上のご神木「大楠」、織田信長が桶狭間の戦いの前に必勝祈願をし勝利したことから、そのお礼として寄進したとされる「信長塀」など、見所もたくさんあります。
また、パワースポットが点在する場所としても人気があり、正門からの長い参道や本宮の裏のこころの小径などを辿りながら、厳かな雰囲気を味わうのもいいですね。
宝物館には、皇室をはじめ、将軍・藩主などから寄進された約6000点が収蔵され、国宝や重要文化財に指定された170点以上の古神宝・刀剣・和鏡・能楽面などを見ることができます。
名古屋の天気とおすすめの服装
せっかく名古屋を観光するなら、晴れの気持ち良い日がいいですよね。
出かける予定を立てる際には、天気の長期予報をしっかり確認しておきましょう。
6〜9月は半袖で十分ですが、4〜5月・10月は長袖が必要になります。11〜3月はコートを用意したほうが良いでしょう。
まとめ
歴史と新しい技術がぎっしりつまった魅力的な名古屋。
今回ご紹介した以外にも、歴史的な町並みを楽しめる文化のみちや、緑豊かな東山動物園、ノリタケの森など訪ねたいスポットがいっぱい。
これらを巡る観光ルートバス「メーグル」に乗って訪ねてみてはいかがでしょうか。