パソコンの動作が重たくなってきた、そういった場合はメモリを増設するのが一つの方法です。
容量を増やすことができれば、パソコンの作業環境に余裕が生まれて快適性が向上するので、増設は有効な手段だといえるでしょう。
今回は、メモリの増設について、詳しくお話ししていこうと思います。
メモリの増設方法
増設が行えるのは、ノートパソコンやデスクトップ型に限られ、タブレットタイプは対象ではないので注意が必要です。具体的な増設方法としてはまず、パソコンが採用しているメモリの種類と空きスロットを確認する点が基本に挙げられます。
デスクトップ型に対し、ノートパソコンが採用するタイプはサイズが小さいので、両者の間に物理的な互換性はないです。また、一見同じような形に見える場合であっても、転送速度の規格が違う場合がありますから、その点も要確認のポイントとなっています。
ノートパソコンで採用されているのは、SODIMMと呼ばれるタイプで、この中から選ぶことになります。一方のデスクトップ型はDIMMタイプで、こちらはSODIMMよりも長方形ですから、形の違いを覚えておくと役立ちます。
メモリの確認方法
使用中のパソコンに採用されているメモリの確認方法は、実際にスロットを見てチェックする方法と、マニュアルの仕様に目を通す二種類のやり方があります。
前者は装着されている仕様が確認できますし、空きの有無も同時にチェック可能ですから、より確実な確認方法だと考えられます。スロットにアクセスする手順が分からず、作業が未経験で自信がない場合は、先にマニュアルをチェックすることをおすすめします。
仕様の一覧にメモリの項目がありますから、ここでSODIMMやDIMM、そしてDDRといった内容をチェックしましょう。DDRとはデータの転送速度を指すもので、この数字が3や4になると性能が向上することを意味します。
増設メモリの選び方
加えて、スロット数と最大容量の項目も一緒にチェックをして、いよいよ増設するメモリを選ぶ段階に進みます。
空きスロットが0と書かれている場合は、残念ながら増設は不可能ですから、装着されているものを取り外して置き換えることになります。
容量は仕様上の上限以内で選びますが、基本的には現在の容量の倍を目安に選択するのがおすすめです。
メモリを増設するときの注意点
増設方法はパソコンによりますが、カバーを開けて装着する向きを合わせ、両端に均等の掛けてスロットに押し込む共通点があります。
端子の部分は触れると腐食していまいますし、静電気の発生で壊してしまう恐れがあるので、作業時には静電気を防止する手袋をはめるのが良いでしょう。
一度増設方法を実践して覚えてしまえば、次からは作業が簡単になりますから、再び容量に不満が生じても大丈夫です。
おわりに
今回は、メモリの増設方法や注意点についてお話ししてきましたが、いかがでしたか?
増設できるものとできないものがありますので、注意して進めてみてくださいね。