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アスファルトの舗装方法・施工方法について

アスファルトの舗装方法・施工方法について

アスファルトの舗装をしてみたいと思ったことはありませんか。

実際に自宅でもDIYの一環としてアスファルトの舗装ができる簡易キットが販売されています。しかし、アスファルト舗装は実際に土木屋さんでも専門業者に外注するほど特殊な技術が必要です。

今回は、アスファルトの舗装方法を紹介します。

アスファルト舗装に必要な専用車

アスファルト舗装に必要な専用車

ブルドーザー

ベースを作るために必要となる路床。

このためには、進行方向に土を押し出すことのできるブルドーザーを使うことで、敷き慣らすための作業効率を上げることができます。

モーターグレーター

ブルドーザーよりもより滑らかな仕上がりにすることができるのがモーターグレーターです。前面にブレードがあるブルドーザーとは違い、前後の車軸間にブレードがあるのが特徴です。

路面の掻き起しができるスカリファイヤを装着することができるため、ブルドーザーよりもより滑らかな仕上がりにできます。

タイヤローラー

タイヤローラーは、機械の重量を使って圧力を掛けながら締め固めを行うことができます。

空気の入ったタイヤを使うことで、圧が伝わりやすくなっているのが特徴です。

ロードローラー

鉄輪を三輪車型に配置することで無駄なく一度に幅広い部分を転圧できます。

前輪駆動式のものが主流となっています。

ディストリビュータ

トラックにアスファルト乳剤を入れる保温タンクがあり、後部のスプレーバより、路面に乳剤を均一に散布することができるのが特徴です。

散布量は車の走行速度によって調節することができます。

アスファルトフィニッシャー

アスファルト混合物を貯めるためのホッパとアスファルト混合物を敷きならすためのスクリードがあるのが特徴です。

スクリードの角度を調節することで、敷き均しの厚さを変えることができます。

アスファルトの舗装方法

アスファルトの舗装方法

アスファルトの舗装を行う際は、基本的に、続けて行わなければいけません。

段取り良く進めることができずに、途中で中断することになってしまうと、品質の低下を招いてしまいます。

施工当日までには、必要な材料や器具などすべて準備しておくことが大切です。

1. 路床の構築

ブルドーーやモーターグレーターを使い、ダンプトラックから降ろされた材料を均一にならします。

規定の密度に固められるまでタイヤローラーやロードローラーでしっかりと締め固めます。

2. 下層路盤の施工

クラッシャランなどの粒状路盤材料を使って、モーターグレーターで敷き詰め、タイヤローラーやロードローラーで固めます。

3. 上層路盤の施工

良好な骨材粒度に調整した粒度調整砕石や砕石にセメントや石灰を配合した安定処理材料を使います。

下層路盤の施工と同じようにモーターグレーターで敷き詰め、既定の密度になるまで、しっかりとタイヤローラーとロードローラーで締め固めます。

4. プライムコート

ここでアスファルト舗装前のベースが完成となるため、アスファルト乳剤の散布を行います。これをプライムコートといいます。ディストリビュータを使うと均一に乳剤を散布することができます。

スプレーヤを使って人力で乳剤の散布を行うこともできます。スプレーヤを使うと均一性は劣るものの、細かい部分などにもまんべんなく散布することができます。

5. アスファルト舗装(基層)

まずは、アスファルトフィニッシャーを使い、アスファルト混合物を敷きならしていきます。

敷き均し後はタイヤローラーやロードローラーで転圧を行います。この締め固める作業は、これまでの締固めとは違い、継目転圧、初期転圧、二次転圧をおこない、最後に仕上げ転圧を行って、しっかりと締め固めます。

6. タックコート

プライムコートを行ったときのようにアスファルト乳剤を散布します。

強度にはあまり関係がないと言われていますが、タックコートを行うことにより耐久性が上がると言われてます。

7. アスファルト舗装(表層)

一般的によく見かけるアスファルトの部分を仕上げます。5の基層のアスファルト舗装とやり方は同じです。

仕上げ転圧の仕上がりがそのままアスファルトの顔となります。しっかりと均一な仕上がりにしましょう。

仕上げ転圧終了後、表面温度が50℃を下回るまでは、上に乗ってはいけません。施工したての状態で表面温度が高い場合は、舗装した表面にひびが入ってしまうことがあります。

おわりに

今回は、アスファルトの舗装方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

アスファルトの舗装には、大掛かりな機材や適切な工程が必要になるんですね。

参考にしていただければと思います。