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弔辞の書き方・用紙や例文について

弔辞の書き方・用紙や例文について

親しい人の訃報を耳にするととても悲しい気持ちになります。

故人との最後の別れでもある葬儀には欠かせないのが弔辞です。「生前親しかったから」という理由から、弔辞をお願いされることもあります。

できれば聞きたくはない訃報ですが、もしもの時に焦らずに対応できるように、弔辞の書き方を覚えておきましょう。

弔辞とは

弔辞とは

弔辞というのは、亡くなった方へ伝えたいことや悲しむ気持ちや生前の様子を含め、亡くなった方への気持ちをつづった手紙のような別れの言葉のことです。

お葬式の時に、読むのが一般的で、家族や特に親しかった友人が故人を偲んで読み上げます。

家族が行うこともあれば、生前に親しかった方などに故人の家族より葬儀で弔辞をお願いしたいと頼まれることもあります。

弔辞の書き方・用紙

弔辞の書き方は、正式には、式典などの挨拶文と同様に大判の奉書紙か巻紙に書きます。このときに弔辞の場合は、薄墨を使います。表には「弔辞」と書いた奉書紙で包みます。

しかし、便箋や原稿用紙に書いたもの、パソコンで書き上げたものを白い封筒に入れる方法が一般的となっているのが現実です。急に弔辞をお願いされても焦らずに故人への思いのたけをつづりやすい用紙を使うようにするとよいでしょう。

白い封筒に入れる場合には、一重の封筒を使います。二重になっているものは、不幸がまた起こることを連想させるため、縁起が悪いとされています。

実際に文章を書く場合に気を付けておきたいのは、葬儀の参列者の前で読み上げるということです。あまり長くなってしまうと、迷惑をかけてしまいます。3分ほどで話し終わる1000文字を目安として文章をまとめます。

生前の故人とのさまざまな思い出がこみあげて、涙を流してしまい、言葉に詰まりながらしか話せなくなってしまうこともあります。あまり長い文章だと最後まで読み上げるのはとても大変です。1000文字以内でも故人を偲ぶ気持ちは十分に伝わります。

注意しておきたいのは、あまり不吉なことを連想させる言葉や「死んだ」など直接的な表現を避けることです。「訃報を伺ったときには」「他界されて」「突然のことで」など言葉を選んで使うようにしましょう。

弔辞の例文

弔辞の例文を挙げますが、基本的に定型文はないものと思ってかまいません。

故人への別れの言葉、訃報を知ったときの驚き、故人とのエピソード、現在の心境や今後への思いといったことが含まれていれば、素敵な弔辞だといえます。

○○さん、あなたにそう呼び掛けても、もういつもの笑顔で返事を返してくれることもないのですね。(親しい間柄のいつものよびかけやフルネームで)

突然のことで、正直驚いています。一緒にあってお互いの近況報告をし、つもる話で夜遅くまで盛り上がったのは、3か月ほど前だったでしょうか。なかなかお互いが忙しく、次は半年後にとまた会う約束をしていましたね。

それがまさか、あれから3か月ほどでこんな形で顔を合わせることになるとは思ってもみませんでした。学生の頃は、よく一緒に遊んでいました。今振り返ってみても本当によく無茶をしたし、あの頃があるから、今でもこうやってたまに顔を合わせては、お互いの思い出話で夜遅くまで盛り上がっているほどの仲でいられたんだよなぁ。

恋愛の相談にもよく乗ってもらっていたので、結婚して子供がいる今の生活を築けたのも、あの時○○さんにいろいろと相談に乗ってもらったおかげだと思っています。いまさらかもしれないけれど、ありがとう。

これからは、黙って空から見守ってくれるんだよね。やっぱり○○さんいないと寂しいな。そんなときは空を見上げることにする。これからもずっと親友でいてくれよな。

○○さん、本当に今までありがとう。ひとまず、ゆっくりと 安らかにお眠りください。
ずっとずっと親友だからね。

おわりに

今回は、弔辞の書き方や例文についてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?

文字数だけにこだわるのではなく、故人に対して呼びかけるようなイメージでまとめると弔辞の文章も考えやすいでしょう。