生活

法事の「献杯の挨拶」のタイミングや言葉の注意点

相手に敬意を表しながら杯を差し出すことを献杯と呼んでいますが、弔辞の際にはこの言葉をよく使っているのを聞いた事がある人も多いでしょう。

亡くなった人に対し敬意を示す意味を持ち、一般的に明るく発生する乾杯とは異なり、献杯の場合には器を打ち付けたりすることなく、静かに手を合せたり黙祷で杯を交わすことが一般的です。

今回は、そんな法事の挨拶や献杯について、詳しくご紹介していこうと思います。

献杯をするタイミング

一周忌や三回忌などの法事の際には会食の場が設けられることがありますが、献杯をするタイミングとしては、全員が席に着いたのを確認した時になります。

全員がそろったタイミングで、位牌の前にも杯を置いたうえで、まず最初に喪主が挨拶を務めます。その次に行うのが献杯であり、法事の場合だけではなく葬儀の場合にもこのタイミングが良いと言えるでしょう。

合図があるまでは料理に手をつけてはならないというルールがあるため、必ず全員がそろっているかどうかを確認して、挨拶を始める必要があります。

献杯の挨拶の注意点

注意したいこととしては、まず第一に話が長くならないように注意しましょう。挨拶が済むまでは料理を食べることができません。そのため話は短めにすることを心がけましょう。

1分程度で十分ですが、もしも話したいことがあるのであれば、会食の際に近くの人と話をするとよいでしょう。

また乾杯との違いをあらかじめ知っておくことは重要です。乾杯の際には明るく声を出したり、グラスを近くの人と打ち付けるのが一般的でしょう。またお酒を飲み干した後に拍手がわき上がることもあります。

しかし献杯の際にはこれらは一切行いません。挨拶をする人も、そして会食に参加する人も、乾杯との違いを知っておくことは重要といえます。

挨拶の際に避けるべき言葉

法事の献杯の挨拶の際に避けるべき言葉

また挨拶の際には、普段は気にすることなく使っている言葉であっても、避けた方がよい言葉もあります。

まずは直接的な言い方を避け、例えば御逝去生前などの言い方に変えることが大切です。

また「重ね重ね」や「ますます」などの言葉は忌み言葉とされています。これらは不幸が重なるという意味合いがあり、使ってはならない言葉です。会食の際にはこれらの言葉が出てしまうのは仕方がないことだともいえますが、公のあいさつの際には避けるべき言葉と言えます。

おわりに

今回は、法事の献杯の挨拶についてお話ししてきましたが、いかがでしたか?

このようにさまざまな注意点があるものの、その方法には特別にこうしなければならないというルールが存在しているわけではありません。

守った方が良いことや注意しなければならないことなどはいくつかあるため、事前に頭にいれ失礼のないように務めましょう。