友人や知人などが火事に遭った場合、悩むのがお見舞い金はどれくらいにしたらよいのかということではないでしょうか。
付き合いの程度などは関係してくるとは思いますが、結婚式やお葬式などとは違い、あまり一般的な相場は知られていないことと思います。
そこで今回は、火事見舞いの書き方や相場・封筒の選び方などについてお話していきたいと思います。
火事見舞いの封筒の選び方
まず準備するのは、火事見舞いのお見舞い金を入れる封筒です。封筒は様々種類がありますから、絶対に間違えないようにしましょう。
火事見舞いには水引やの熨斗がない、白封筒を準備してください。封筒の左側に赤線が入ったものや、紅白の結び切りは火を連想させてしまうため不向きです。
火事見舞いの金額の相場
次に、金額の相場です。相手との関係性によって変わってきますので注意してください。
まずは血縁関係がある場合・その他親戚・友人・ご近所の場合について、それぞれ見ていきましょう。
血縁関係がある場合・その他親戚の場合
血縁関係がある場合は、一応それぞれの相場がありますので、下記を参考にしてみてください。
- 両親の場合:自分が20代なら5千円~1万円、30代なら1~2万円、40代以降で2~10万円
- 姉妹兄弟の場合:20代で5千円~1万円、30代で5千円~2万円、40代以降で2~5万円
- いとこの場合:20代で3千円~1万円、30代で5千円~1万円、40代以降で1~2万円
- 祖父母の場合:20代で5千円~1万円、30代以降で1~2万円、40代以降で2~3万円
- その他の親戚の場合:20代で3~5千円、30代で5千円~1万円、40代以降で1~2万円
血縁関係がない場合
次に友人や知人などの血縁関係がない場合についてです。
- 見知っている友人や知人の場合:20代で3~5千円、30代以降で5千円~1万円
- 近所の場合:20代以上で3~5千円
- 職場関係の場合:20代で3~5千円、30代以降で3千円~1万円
用意するお札ですが、あえて新札にする必要はありません。しかし、汚れている新札やシワのあるお札は控えましょう。
火災見舞いの注意点
上記の金額はあくまで一般的な相場です。あくまで無理のない程度で、先方にも気を使わせない金額にすることが大切です。また、本来なら目上の人に現金で渡すのは失礼になってしまいます。しかし、火災など災害見舞いの場合は現金でしても差し支えありません。
火災見舞いを現金でするなら、災害直後ではなく落ち着いた頃を見計らってするのがベストといえます。災害直後というのは、当事者にとっては精神的にダメージを受けているものだからです。
もしも火災後すぐにお見舞いを渡す場合は、品物で必要なものを先方に聞いてからにしましょう。聞けるような状態でない場合は、現金でも大丈夫です。
火事見舞いの書き方
火事見舞いの表書きは、被害の内容によって書き方が変わります。被害がわからない場合は「御見舞」「お見舞い」としても構いませんが、被害がわかっている場合はその内容によって変えましょう。
- 先方の家が出火元の場合:「火災お見舞い」「火災御見舞」「出火御見舞」
- 近所で火事があり、騒動に巻き込まれてしまった場合:「近火お見舞い」「近火御見舞」
- よそから火事に巻き込まれたとき:「類焼お見舞い」「類焼御見舞」
直接渡す場合もきちんと封筒に入れて持参するのがマナーです.現金をむき出しのままでするのは失礼になりますので、注意してください。
おわりに
今回は、火事見舞いの金額の相場や書き方についてお話ししてきましたが、いかがでしたか?
知人や友人などが火災に遭った場合、自分たちが出来る範囲や形で助けてあげたいものですよね。思いやりを持って、相手の負担にならない程度にマナーを守ってくださいね。