睡眠

いびきが一瞬止まる?睡眠時無呼吸症候群かも!?

いびきが一瞬止まる?睡眠時無呼吸症候群かも!?

睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に呼吸が止まってしまう病気です。

自分自身は眠っていると感じていても身体や脳には酸素が不足してしまっているため、寝たのに眠い、昼間に眠くなるといった症状が現れてきます。

今回は睡眠時無呼吸症候群について、自宅でできる検査方法から改善法までご紹介していきたいと思います。

寝ている間のチェック方法

寝ている間のことですから初期の段階では症状には気付きにいため、症状が悪化してから睡眠時無呼吸症候群である事が分かるケースが多いです。

また、睡眠時無呼吸症候群を放置すると日常生活に支障をきたしたり、脳血管障害や心血管疾患なども引き起こす可能性があるので早い段階で対策が必要です。

無呼吸症候群の検査アプリとは

無呼吸症候群 アプリ

「睡眠時無呼吸症候群かも?」と思っても、病院での検査には時間もお金もかかってしまうため、わざわざ病院に出向いて検査を受けることをためらってしまう方も多いです。

そこで、活用していただきたいのが睡眠時のデータを管理できるアプリです。

寝ている間に起動しておけば、寝言や他の物音といびきとを識別し、色付きのデータで示してくれるため、寝ている間の自分の状態が一目瞭然です。

また、そのデータを日々記録していくことによって、毎日の状態を比較できるというメリットがあります。

「病院にはなかなか足が向かない・・・」という方も、このようなアプリを利用して、自分が無呼吸症候群を患っているかどうかをチェックしてみましょう。

無呼吸症候群はまくらで変わる?

無呼吸症候群はまくらで変わる?

睡眠時無呼吸症候群候群は、適切な高さのまくらで寝る事により症状が楽になると言われています。

というのも、まくらが高すぎるとうつむいた姿勢となって空気の通り道である気道が狭くなるため、いびきをかく大きな原因となってしまうからです。

そのため、睡眠時無呼吸症候群の患者は横向きで寝る事が多く、横向き寝をサポートするいびき防止用の枕なども販売されています。

ただ、横向き寝をサポートするまくらの中には寝返りを抑制する事で横向き寝をキープする枕もあり、こういったまくらでは寝返りが打てないため首や腰に負担がかかり、首・肩・腰などの痛みの原因となってしまいます。

これでは睡眠時無呼吸症候群の症状の軽減や改善が図れても、痛みの影響で眠れなくなってしまいますから、まくら選びのポイントは寝返りがスムーズに打てて、なおかつ気道が確保できるものを選ぶ事が大切です。

適切なまくらであれば、横向き寝ではなく上向きで寝ても無呼吸にはなりにくいというデータが発表されていますし、睡眠時無呼吸症候群の方にとって適切なまくらで寝る事は極めて重要な対策と言えるのです。

理想のまくらの選び方

理想のまくらの選び方

理想的な枕の高さは、横向き寝の時に頭の中心線と体の中心線が水平になる高さだと言われているので、家族の方などに協力してもらい枕を調整するのが良いでしょう。

また、柔らかい枕だと頭部が沈んだ状態になって寝返りを打ちにくくするので、形状の変化が少なく適度な硬さのウレタンフォームなどの素材で作られた枕を選ぶ事も枕選びにおいて重要なポイントです。

こういった事を踏まえてまくらを変えれば、睡眠時無呼吸症候群の代表的な症状であるいびきや首・肩・腰の痛みの軽減・改善効果が望めます。

無呼吸症候群用のマウスピース

無呼吸症候群用のマウスピース

また、軽度の無呼吸症候群の場合には、対策にマウスピースを用いることもあります。

下あごを上あごよりも前方に出すことで空気の通る道である気道を広く保つことができ、無呼吸やいびきを防ぐ方法になります。下あごの方を5mm~10mm程度前方に出すのが一般的です。

個人個人の歯の形に合わせて作るので、制作から手元に届くまでにしばらく時間がかかってしまいますが、その分効果が期待できますよ。

健康保険を利用した場合には1万円程度、自費で制作する場合には3~5万円程度かかります。

無呼吸症候群の人に高い効果が期待できるマウスピースですが、症状が重度の場合には大きな効果が期待できないケースがあります。そんな時には次のCPAPという器具を使いましょう。

無呼吸症候群にCPAPは有効?

重度の無呼吸症候群場合、有効な治療方法としてCPAPと言われる装置があります。

参考:日本呼吸器学会

CPAPとは?

CPAPは「空気を送るチューブ」「鼻に当てるマスク」からなり、機械で空気を鼻から気道に送り込み気道を広げて、睡眠中の無呼吸を防止する治療法です。

就寝時にCPAPを装着することで、強制的に外部から空気を送り込むことによって、何らかの要因で閉じてしまった口呼吸の気道を開き、スムーズな鼻呼吸へと切り替えることが出来るというわけです。

CPAPの効果は?

実際に装着した人の多くは、即日からその効果を実感しているようです。

無呼吸症候群の代表的な症状であるいびきが解消され、今までまとわり付いていた倦怠感から解放されたという意見も多く聞かれます。

しかし、一方で、CPAP装置自体が高額であること、装着感やメンテナンスの煩雑さなどがマイナスポイントとしてもあげられています。

CPAPは根本的な治療ではありません!

CPAPは根本的な治療ではありません!

また、CPAPはあくまで無呼吸症候群の症状を改善するものであって、根本的な治療ではありません

無呼吸症候群によって引き起こされる、高血圧症、脳卒中、狭心症、心筋梗塞などの循環器系の疾病を予防することは可能ですが、無呼吸症候群自体を治すものではないということです。

応急処置として、CPAPは有効となりますが、肥満や、生活習慣の改善など、無呼吸症候群を引き起こす根本原因を取り除くことが、長期視点から見ると重要と言えるでしょう。

おわりに

睡眠時無呼吸症候群のチェック方法と対策についてお話ししてきましたが、いかがでしたか?

適切なまくら選び、マウスピースやCPAPという器具である程度の対策はできますが残念なことに根本的な治療にはなりません。

しっかりと治すためには、食生活の改善や適度な運動などが必要になってきますので、今回ご紹介した方法で症状を和らげつつ、生活習慣の改善をしていただきたいと思います。