親戚や友人などがけがや病気により入院した際には、お見舞いに行く人も多いことでしょう。入院時には何かとお金を使うことになるため、お見舞いのお金は喜ばれるものです。
しかしお金を包もうとしたものの、どのようなのし袋に入れればよいのか、書き方が分からないなど、様々な悩みを持つ人も多いものです。袋の選び方や書き方など、正しいマナーを身につけておくことは大切です。
今回は、お見舞いの場合ののし袋の種類や書き方について、くわしくご紹介していきたいと思います。
お見舞いののし袋の種類
まず最初にお見舞いのお金を入れるのし袋の種類についてです。
お見舞いのお金を入れる袋としては、下記のいずれかを使用することになります。
- 紅白の結び切りの水引きがついた袋
- 白の無地の封筒
- 赤い帯が入っている封筒
一般的な病気やけがの場合には、紅白の結び切りの袋を選びます。
冠婚葬祭で使われる水引きには、蝶結びと結び切りの二つの種類が存在しています。蝶結びは何度でも結び直すことができるため何度あってもよい出来事に使用し、簡単にほどくことのできない結び切りは、一度限りで終わってほしい出来事の際に使用します。
当然のことながらお見舞いは一度だけで済んでほしいことであるため、結び切りの袋を使うことがわかります。
水引選びはココに注意!
しかし水引きの種類があっているだけでは不十分であり、さらに気をつけたいポイントがあります。
熨斗のマークがついたものを避ける
1つは、熨斗のマークがついたものを避けるということです。祝儀袋などを見るとわかるかと思いますが、右上にはお札のような折り型のマークがえがかれていますが、このマークが熨斗を表します。
これはお祝いの時に添えるのが正しい使い方であり、お見舞いは祝い事ではないことから、封筒には水引きのみのものを選ぶのが正しいマナーです。
紅白の水引きを避けた方が良いケース
また病気やけがの種類によっては紅白の水引きを避けた方が良いケースもあるでしょう。
例えば病気が非常に重い場合や、流産などの場合、火事や地震などの災害の時には、白無地封筒、もしくは赤い帯の入った封筒を使った方がよいでしょう。
のし袋の書き方
のし袋の書き方としては、まず表書きに関しては「御見舞い」と書いて名前を記入します。もしも目上の方に渡す場合には「御伺」という言葉を選ぶのもよいでしょう。
封筒の上部の真ん中に「御見舞い」と記入し、下の真ん中に自分の名前を書きます。
もしも連名になるのであれば、目上の人が真ん中に来るように書きます。夫婦で連名にする場合には夫の名前をフルネームにし、名前の左側に妻の名前を書き添えます。
4人以上の連名になるのであれば代表者の名前だけを記入して、その左側に小さく「外一同」と記入しておくとよいでしょう。
連名者全員の名前についてはほかの紙に書き袋の中にお金と一緒に入れておきましょう。
おわりに
今回は、お見舞いの場合ののし袋の書き方についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
初めての方は、ややこしいと感じることもあると思いますが、以外とシンプルなルールですので、ぜひこれを機に覚えてみてくださいね。