株主優待とは、企業が一定以上の株式を保有する株主に対して、自社製品や割引券などを贈呈する一種の利益還元策のことです。
企業にとっては、元々は個人投資家にできるだけ多くの株式を保有してもらうことが株主優待の大きな目的であり、保有する株式数の多い株主に対しては優待を手厚くするケースが一般的です。
今回は、いま人気のライザップの株主優待の内容と必要株数についてお話ししていきたいと思います。
ライザップの株主優待の変化
最近の株主優待の内容は、新たな動きも目立ってきているようです。例えば保有株式数の多い株主(長期投資家)に対しても優待を手厚くする企業が増えていて、これは株主優待において安定株主の確保という企業の目的意識が強まったことを意味します。
一部の企業では、株主が優待として製品などを受け取る代わりに環境団体や福祉団体への寄付を選択できる仕組みを採用していて、そこには自社のイメージ向上と共にエコファンドやSRI(社会的責任投資)ファンドなどの投資対象として自社株を組み込んでもらい、株価の安定を図る狙いもあるようです。
投資家にとって株主優待は、受け取った製品やサービスを実際に試してみることで企業の投資価値を判断する材料になりますし、値上がり益や配当につぐ第3の収益として優待利回りと配当利回りを合算して、それを実質的な配当利回りと考える投資家もいるようです。
ライザップの株主優待はどんなの?
ライザップの株主優待は、対象金額の商品を商品カタログ(サプリ、食品、コスメ、雑貨、調理家電、時計、バック、財布、アパレル、マタニティウエア、下着、書籍、割引券、商品券、金券など商品点数点157点)から1ポイント1円で自由に選ぶことができます。
- 100株以上:4,000円相当
- 200株以上:6,000円相当
- 400株以上:12,000円相当
- 800株以上:24,000円相当
- 1,200株以上:30,000円相当
- 2,000株以上:36,000円相当
- 4,000株以上:72,000円相当
- 8,000株以上:144,000円相当
申込みには、WEB申込み&電話申込みになっていて、一度に全部の申込みをする必要はなく、また送り先を自由に設定できるので、お友達のAさん、Bさんにそれぞれ送ることができます。
ライザップの株主優待を受けるにはいくら株を買う必要がある?
ライザップの株主優待を受けるには、割当基準日の4営業日前(権利付き最終売買日)に単元数100株から購入しておくことです。株の購入には、最新株価と購入枚数をかけた金額に加え、証券会社の手数料がかかります。
ライザップの株は、札幌証券市場が開設するアンビシャスで取引ができる会員になっている証券会社のみで購入することができ、ネット証券は会社毎にできるのか確認が必要です。
証券会社と株の取引額によって手数料は変り、ネット証券では現在SBI証券は113円、カブトドットコム証券は194円、MONEX証券は194円、岡三オンライン証券は216円の手数料がかかります。
おわりに
ライザップグループの株は、札幌証券取引所アンビシャス市場で取引しているので、会員登録をしている証券会社のみで購入することができませんので、全ての証券会社で取り扱いがある訳ではないので確認が必要です。
株を購入する方法は、取り扱いのある証券会社で他の株と同じように、単元数は100株なので最新株価と購入枚数に手数料を支払って購入することができます。
欲しい商品を申し込むには、WEBか電話で申込みをして、送り先を設定でき、一度に全部ではなく分けて利用することができます。