英語を勉強しようと思っても、目標がなくてはなかなか続かないですよね。
TOEICや英検などの資格取得を目標にして勉強する方も多いと思いますが、いざ受検しようと思うと「どちらを選んでいいものか」と悩んでしまいますよね。
今回は、英語の資格試験のTOEIC・英検について、それぞれお話ししていきたいと思います。
TOEICはどんなテスト?
TOEICとは、正式名称は国際コミュニケーション英語能力テストと呼ばれている、英語を母国語としていない人の英語コミュニケーション能力をみる世界共通のテストです。
試験の運営はアメリカ合衆国の教育試験サービスが行なっています。
話したり書いたりするわけではなく、聞いて読む能力を評価します。日本の中ではビジネス英語の能力を評価するテストとして有名です。
TOEICの試験方式
検定試験とは違い、階級別のテストを受けるというわけではなく、全員が同じテストを受けてスコアで評価されます。
990点満点で、結果は10〜990点の5点刻みでスコアを出されます。世界各国で実施されていて約700万人が受験しています。
テスト内容は非常にボリュームがあり、聞き取りと読み取り100問ずつの合計200問です。試験時間が2時間という長さで休憩を入れずに行うため、集中力が大切なテストになります。
TOEICは何に役立つ?
多くの企業でTOEICのスコアを重要視しています。特に新卒採用の基準や入社後の査定や昇進の決定時にも、TOEICスコアが判断材料になっていつ会社が多いです。
目安としては、新卒なら600点は最低ラインとなっています。
重要視される理由は、近年グローバル化している社会において、海外の企業と商談したりメールのやりとりをする機会は増えています。顧客が海外の方、という場合も多いです。
英語力の高い人しかいない企業であれば、入社当初から700点以上を持っている人が有利になります。
700点以上だとTOEIC700と表現され、日常のコミュニケーションに支障がないレベルに英語を話すことができると評価されます。
TOEICの試験日程
TOEICは毎年10回開催されています。
2月と8月を除き、毎月試験が行われていますので、自分で目標とする試験日程を選んで申し込みできますね。
申し込み期限は、試験日程の40~60日前までとなっていますので、試験の2ヶ月前には申し込みを済ませておきましょう。
今後のTOEICの試験日程と申し込み(TOEIC公式ホームページ)
TOEICには、インターネット上で申し込みをすると、1年後に約10%割引して受験できる「リピート受験割引」や、スコアを1週間早く確認できるサービスなどを受けることができます。
英検はどんなテスト?
公益財団法人日本英語検定協会が実施している英語技能検定です。
1級から5級の階級があり、テストを受けて合格をした上で英検○級と公表することができます。
- 5級が最も簡単で、程度としては中学生の初級くらい。
- 1級は日常生活に支障のないレベルまでの英語力が必要になります。
英検の試験方式
英検テストは一次試験と二次試験があり、一次試験では筆記試験とリスニングテストが行われます。
この一次試験の解答が公式ホームページ上で公開されることが特徴的です。そのため、試験が終わったら問題冊子を持ち帰ることができます。
二次試験では日本人もしくは外国人との個別面接があります。自由に会話すること、スピーチ、質疑応答を行います。
英検はなにに役立つ?
英検は概ね社会人よりも学生時代にチャレンジする人が多いです。
英検を活用させるには、就職の際に英語力を証明させたり、高校や大学においての成績評価に繋がります。受験や進学に役立つので学生向けの試験という認識が強いです。
英語力の高さに点数をつけたいというよりも、段階的に英語力をつけたいという人に向いています。
2015年度からはCSEスコアという、英語能力を技能ごとに絶対指数で示したものも、合否と合わせて出るようになりました。
こうしたスコアがはっきりしていると履歴書にも書きやすく能力の目安になりますね。
英検はTOEICにはない、スピーキング・ライティングスキルの証明にもなることが特徴だとも言えます。
英語能力資格の中でも1級は非常に難易度が高いと考えられているので、受験や就活に役立つことは間違いありません。
英検の試験日程
英検は1月・6月・10月の毎年3回開催されています。
申し込み期限は、試験日程の約一ヶ月前までとなっていますので、試験の1ヶ月前には申し込みを済ませておきましょう。
英検を履歴書に書くときは正式名称で!
英検は履歴書の資格・免許欄に記入することができます。その際には正式名称で必ず書くようにしてください。
「実用英語技能検定」が正式名称です。その際にはしっかりと正しい取得年月日を記入してください。
取得年月日は合格証書に記載されているので、必ず確認するようにしてください。正式名称の後は取得と書いても合格と書いても問題はないです。
英検に有効期限というものはありません。更新もないので、資格取得からブランクがあいてしまうと評価しにくい部分があるので、新しい階級にチャレンジしてみてもよいかもしれません。